唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

笑う執行人、とは…?久間十義さんの「笑う執行人 女検事・秋月さやか」を読む。

 

 

笑う執行人 女検事・秋月さやか

笑う執行人 女検事・秋月さやか

  • 作者:久間 十義
  • 発売日: 2017/05/27
  • メディア: 単行本
 

 

 物語がのらりくらりとして、つかみどころが無いというか…。

 

警察(主に、刑事二人の視点)、検察、プロファイラーなどの視点で

物語は進んでいく。

 

謎を解明していく道筋も、登場人物のキャラも、

どれも、のっぺりしていて、ヒリヒリしない。

 

六本木のクラブで、芸能プロダクションの社長が、

カボチャのマスクをかぶった男に撲殺され、鼻を削がれるという

事件が発生した。

 

と、ここまでは、猟奇的事件のはじまりかと、

惹き込まれていく。

 

だが、だ。

 

同時に、検察特捜部が代議士の不正献金疑惑を追い、

毛色の違った二つの事件が、徐々に一本の線になる。

 

って、大体、予想が付きました。

 

それに、序盤で真犯人の見当もつくし…。

 

タイトルに、「女検事・秋月さやか」とあるから、

主人公なんだろうな、と、思う、主人公だよね?

だが、最後まで、主人公らしい鋭さがなく、

真犯人にホイホイついていってしまうなど、

「アホか」と思わされるのが、腹立たしい。

 

さらに、刑事二人の真犯人との対決シーンは冗談ぽく、

緊張感が伝わらない。

 

それなりの額を支払って、こんなにつっこまなければならないのは…。