唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

超能力で犯罪を未然に防ぐ…、強烈な個性の捜査官ら。鈴木麻純さんの「重犯罪予測対策室」を読む。

 

重犯罪予測対策室 (幻冬舎文庫)

重犯罪予測対策室 (幻冬舎文庫)

  • 作者:鈴木 麻純
  • 発売日: 2014/05/15
  • メディア: 文庫
 

 

 

ここのところ、ESP(超能力の一種と言われる超感覚的知覚)が

絡んだ警察モノを立て続けに読んでいる気がする。

 

正統な刑事モノ愛好家には、超能力は反則のようなものだが、

嫌ってるわけじゃない。

 

この「重犯罪予測対策室」とは、能力を駆使して、

これから起こる犯罪を未然に防ぐ部署だという。

 

そういえば、未然に犯罪を防ぐ部署を描いたドラマが

放映されてたっけ、こちらは、テクノロジを駆使したものだったけど。

 

チームメンバーは四名。

カードで未来予測をする月代、遠隔透視を行う立仙と室長、

そして邪視を操る葛城、

それぞれ、特殊能力が買われて、配属されてきたのだが、

一人ひとりのキャラが立ちすぎているせいか、

その能力が今一つ、ぼんやりしていた。

 

日本警備組織安全審査機構の新人審査官、小日向響が、

監査の目的で対策室に派遣されるが、

小日向は当初、超能力をどう受け止め、扱えばよいのか、

頭を抱える。

 

だが、メンバーにくっついて、

バスジャック、毒物混入、人体発火といった事件に対応するうち、

超能力捜査官に関する彼女なりの結論を導き出す。

 

ぎゅぎゅぎゅっと、多くのものを詰め込みすぎた感や、

メンバーの強烈すぎる個性が多少うるさくもあったが、

そのうち落ち着いてくるか…、続編がありそうなので。