三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖7」を読む。
古書をめぐる攻防の長い物語にも一区切りがついたようだ。
北鎌倉で古書店を営む栞子さんと、その店員の五浦大輔とが、
本が介在するさまざまな事件や出来事の謎を解き明かしていくストーリーも
7冊目で完結。
今回は、シェイクスピアの古書に仕掛けられた罠が本筋となる。
シェイクスピアにしても、浅い知識しか持ち合わせていないし、
その時代の書物に関しては無知なものだから、
謎を追っても、うわっつらな理解しかできない。
だが、本好きで、古本屋好きなものだから、
好奇心はくすぐられる。
ここにきても、栞子さんと母親との距離が変わらないのか、縮まったのか、
答は出ていそうもないが、少なくとも、母親は大輔くんを認めたのだろう。
今後、番外編やスピンオフが予告されているので、
まだまだ、この古き本屋の香りをかぐことができるはずだ。
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/02/25
- メディア: 文庫
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