森水麿さんの「葬偽屋に涙はいらない」を読む。
「葬偽屋は弔わない」の続編。
自分の死後の周囲の反応が見たい。
そんな望みをかなえるため、
偽の葬儀をアレンジする「葬儀屋」、
殺生歩武(せっしょうあゆむ)、黒村、
そして、歩武に拾われたセレナ。
個性的な面々が、今回も、
さまざまな「死」を演出する。
死に向き合い、生を見つめなおす。
死を意識し生を語る4つの物語。
何度でも金を無心してくる母親と父親、
今回は、セレナの「毒親」と決着がつけられ、
一段落つけたのか、と思われる雰囲気。
歩武とセレナの関係は、まだ、思わせぶりで、
もう少し、この二人のやり取りを見ていたいのだが…。