唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

2018-03-22から1日間の記事一覧

若竹七海さんの「静かな炎天」を読む。

人の悪意をモロかぶりし、悪態をつきながらも奮闘する葉村。アンタはエライよ。 大好物の葉村晶シリーズの5作目。 今回は登場人物のあまりの理不尽さに憤死寸前になった。 特に、最後の「聖夜プラス1十二月」の店主、富山をはじめとする面々の 葉村に対する…

宮部みゆきさんの「希望荘」を読む。

クズとまではいかない、悪意とまでも呼べない、どこか歪んだ心を持つ人々。 そうした人々には、思いやりや善意は届かない。ごく普通の人々の暮らしにそうした歪みが入り込んでくると、「普通」は「普通」でなくなる。 宮部みゆきさんの作品の中でも、5本の指…

中山七里さんの「ヒポクラテスの誓い」を読む。

一人の作家さんを好きになると、その作家さんのあらゆるシリーズを 読みたくなるのは普通のことだろう。 複数のシリーズをまたいで、一つのキャラがあちこちに 顔を出すと、それだけで興奮してしまう。 この作品でも、「連続殺人鬼 カエル男」や犬養刑事シリ…