ボディガード、キリが、今回は探偵の真似事を?…、大沢在昌さんの「爆身」を読む。
ボディガード・キリシリーズ。
今回は、「呪殺」とか、「人体発火」とか、
少々、オカルトっぽい要素が混ざりこんでいるし、
また、身辺警護より、調査が主体となって、
肩透かし、というか、今一つ、気持ちが乗っていかなかった。
そういえば、以前読んだ魔女シリーズ、
「魔女の封印」でも、
人のエネルギーを取り込んで命を奪うという、
頂点捕食者の話で、路線が変わってきた?
だからなのか、今回は、キリの魅力が、少しばかり雑に感じられた。
「ザ・ハードボイルド」が読みたいんだけど…。
警護依頼のクライアントが、待ち合わせしたホテルで焼死した。
現場の跡はまるで、本人だけが爆発したようだった。
出火原因は分からず、結局事故として処理された。
クライアントはトーマス・リーと名乗り、
ニュージーランドでフィッシングガイドをしていたが、
実は、増本貢介という日本人だった。
キリは、財界のフィクサーと称される睦月という人物から
増本の死の真相を調べるよう頼まれる。
増本は、「自分は誰かに呪い殺される」とおびえていたという。
彼は、本当に、呪い殺されたのか。
呪いが介在したのだとすれば、ボディガードは、それをどう防ぐのか。