唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

事務員の洋子が殺人事件の容疑者に…。事件の陰に、洋子、そして御子柴の過去が…。中山七里さんの「復讐の協奏曲」を読む。

 

復讐の協奏曲 御子柴礼司

復讐の協奏曲 御子柴礼司

  • 作者:中山七里
  • 発売日: 2020/11/10
  • メディア: Kindle版
 

 

 

御子柴シリーズの最新刊。

 

このシリーズを追っていると、

「心の中に獣を飼っている」御子柴の、向かうその先に、

何があるのか、ホントに気になるときがある。

 

彼が少年の時に犯した罪が蘇り、始末をつけることになる今回も、気になる。

彼の物語は、最終的に、どんな形でオチがつけられるのだろうか、と。

 

そして、事務員の、日下部洋子の心のうちを、

もう少し、深く、見てみたかった。

あっさりし過ぎていたような…。

 

「死体配達人」と呼ばれた過去を明らかにした御子柴。

そのせいで、「この国のジャスティス」と名乗る者に扇動された形で、

事務所に懲戒請求が大量に届く。

 

そんな中、洋子は、コンサルタントの知原から食事に誘われ応じるのだが、

その夜、知原は何者かに刺殺される。

凶器のナイフから、洋子の指紋が検出され…。