逢坂剛さんの「宝を探す女」を読む。
逢坂剛さんの作品には、御茶ノ水、神保町界隈がよく出てくる。
「古今の多くの小説家が通いつめてきた神保町だが、この街への思い入れにおいて追随を許さないのが
逢坂剛である」と千街晶之さんが今作の解説に書いている。
ワタシが逢坂さんのファンである理由の一つに、このことが大いに関係する。
御茶ノ水はワタシが青春を過ごした街だからだ。
20代前半、駅前の喫茶店でバイトをし、そのバイトにのめりこみ、
恋をし、大学をやめ…。
いろいろあったなぁ。
この作品には、御茶ノ水駅に近いビルで調査研究所なるものを開き、
さまざまな種類の調査を行う岡坂紳策の短編5編が収録されている。
岡坂神策シリーズ、いつも御茶ノ水の街を思い出しながら、楽しませてもらっている。