唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

吉永南央さんの「ランタン灯る窓辺で」を読む。

あの、「紅雲町シリーズ」の作家さんである。

 

アパートメント・ストーリーズは、亡き祖母の代わりに、

大家業を押し付けられた(はじめは)
司法浪人である瑞輝の、いわば、成長ストーリー。

 

アパートという、見ず知らずの他人が棲み暮らす一つの箱。
そこを舞台にした作品は、いろいろある。

さまざまな人間模様を描きやすいシチュエーションなのだろう。

 

さらに、この作品の舞台、「ランタン楼」は外国人ばかりが棲むアパート。


その日常の中で感じ取れる違和感を、

大家代理の瑞輝が解き明かそうとする。


力足りず、問題が解決できずに店子を失うこともあるが、
住人たちとの触れ合いや、関わり合いの中で、

瑞輝は成長していく。

 

続編を望むストーリーである。

 

 

ランタン灯る窓辺で (アパートメント・ストーリーズ) (創元推理文庫)

ランタン灯る窓辺で (アパートメント・ストーリーズ) (創元推理文庫)