唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

佐藤青南さんの「サッドフィッシュ 行動心理捜査官・楯岡絵麻」を読む。

行動心理学を武器に、容疑者の嘘を見抜いて追いつめる

「エンマ様」こと、楯岡絵麻。

行動心理捜査官シリーズの4作目。

 

相変わらずのマイペースで、小気味がいいほどの言動。

 

このシリーズを読むたび、人の心理や無意識下の行動というものに

興味を覚える。

自分が嘘をつくときには、どんな動きを見せているのか、

それは周囲にバレバレのものなのか。

 

行動心理学を身に付けた犯罪者と、エンマ様との攻防を見てみたい気がする。

 

今作では、エンマ様の昔の男が登場。

その男に頼まれ、テログループに潜入する「私の愛したサイコパス」を含む4編。

エンマ様の過去が垣間見られ、面白い。

 

それにしても、相棒、西野のポンコツぶりに磨きがかかっているような。

反対に、オッサン刑事の筒井と、綿貫コンビは、なかなかの味があって注目できそう。

 

サッドフィッシュとは、人間の基本的な7つの感情、

sad(哀しみ)、anger(怒り)、disgust(嫌悪)、fear(恐怖)、interest(興味)、happy(幸せ)の

頭文字を集めたものをいうのだとか。それが、「悲しい魚」とは…。

一つ利口になった。