小路幸也さんの「札幌アンダーソング 間奏曲」を読む。
札幌が舞台。
刑事、仲野久、通称「キュウ」の目線で語られる、
札幌アンダーソングシリーズの2作目で、「変態性欲クラブ」にまつわる事件のその後。
軽い語り口調だが、描かれる事件は、女子高生の売春だったり、
変態性欲者がからんだ殺人だったり、むしろヘビー。
だが、登場人物はすべて、個性的だ。
柔らかい雰囲気の仲野を始めとし、先輩刑事の根来、そして、イケメンという枠を
超えた、チョー美貌で、四代の記憶を継承するという天才青年、志村春、その姉の夏美と秋奈など、
全員が魅力的過ぎて、事件の中身の重さを忘れてしまう。
ここで、対峙する「怪物」、山森でさえ、犯罪者としてある種の魅力を備えている。
シリーズの最新作、「ラストソング」がすでに発売されているという。
絶対、読みます!!