小路幸也さんの「ラブ・ミー・テンダー」を読む。
ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン (集英社文芸単行本)
- 作者: 小路幸也
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/05/26
- メディア: Kindle版
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シリーズの番外編で、我南人と秋実の出会いを描く。
番外編は、見慣れた堀田家の人々の登場が無い場合が多いので、
積極的に読むことはないのだが、
秋実という人には興味があった。
期待の通り、その出会いはなかなかとびぬけたもので、
シリーズのゼロエピソードとしてふさわしかった。
それよりも何よりも、いつもは、霊としての登場だったサチさんが、
生きて、生き生きとしていること、
そして、勘一さんとの会話を楽しんでいる場面に出会えて、
とてもうれしかった。
藍子や紺の母親になる秋実は、我南人と運命的な出会いをする。
アイドルとして活躍する親友、桐子の窮地を救おうと
芸能事務所に忍び込もうとしたところ、
危ない連中に追われ、襲われた。
秋実を救ったのが、我南人を中心としたバンド、
<Love Timer>のメンバーだった。