福田和代さんの「堕天使たちの夜会」を読む。
誰もが感じると思うが、現代版必殺仕事人らしき設定。
オンラインのネットゲームを隠れのみにして
つながる「堕天使たちの夜会」。
はらせぬ恨み、あるいは、容疑者を追い詰めきれない警察に
業を煮やした犯罪被害者遺族などが依頼人となる。
主役となるのは、雲母晋。
ある事件で暴走し、捜査一課を追い出され、
交通課で周囲に気を使われながら、裏の仕事を果たしている。
夜会のメンバーは、魔女キャラのマクベス夫人。
彼女が依頼人とつなぎをとる重要人物。
コンピュータ関係はすべてお任せの人狼ロボ。
人魚のヒメ、そして屍食鬼ボーンの雲母。
事件は二つ。
まずは、母親と男児を狙った殺人事件が発生する。
妻と子どもを殺された遺族から依頼を受けた夜会は
犯人を追い詰めるための捜査に乗り出す。
そして、この事件が第二の事件に繋がっていく…。
事件を操るのは誰だ…?
必殺風とはいえど、わる~い奴を斬って捨てるわけではなく、
その決着に、少々、違和感というか、納得のいかない感が残る。
それは、続編への予感か。