今回のいきもの係は、日本を飛び出して、ラオスへ…!大倉崇裕さんの「ゾウに魅かれた容疑者 警視庁いきもの係」を読む。
最強で最凶の薄圭子が見られた。
警視庁いきもの係シリーズの六作目で、長編としては二作目。
これまでのものと比べ、スケールがでっかい。
何しろ、二人で海外へと飛び出しちゃうんだから。
ま、都会の中で、小さな生物を相手にしているより、
広大なジャングルの中で、ゾウというでっかい生物を相手にしている方が、
薄にはあっているのかもしれない。
事件の発端は、いきもの係の「お母さん」、田丸弘子が
何者かに拉致された。
その行方を必死で探す須藤と薄は、ラオスに飛ぶはめに…。
さまざまな武器を用意し凶悪な敵に対する薄のブラックな一面が。
須藤と薄のやり取りは、相変わらずで、
今回は特に気合が入っていたようだ。
福家警部補と、「死神刑事」の儀藤が顔を見せてくれた。
シリーズを超えた主人公たちの交流場面は、ワクワクする。