曽根圭介さんの「TATSUMAKI 特命捜査対策室7係」を読む。
トンデモな女刑事と新米男性刑事コンビものは
かなり目にする。
女刑事が傍若無人に突っ走り、
めちゃめちゃにひっかきまわす。
その傍若無人ぶりの犠牲になるのは、
いつも、コンビを組まされる新米刑事だ。
この作品は、未解決事件を洗いなおす
特命対策室7係の活躍を描き出す。
ただ、特命対策室の刑事5人、
クセ者ぞろいだ。
トンデモ刑事の辰巳麻紀が事件をひっかきまわす中、
苦笑いしながらも、正面、あるいは陰から、
フォローしていく。
事件解決には辰巳ばかりが目立つのではなく、
おトボケの刑事たちのサポートが光る。
常に、辰巳にふりまわされる新米刑事で、
相方の鬼切刑事。
文句を言いながら、くらいついていくのは
打たれ強いタイプなのかもしれない。
辰巳と鬼切は、窃盗の容疑者から
5年前に起きた失踪事件をネタに量刑の取引を
持ちかけられる。
失踪したのは小林清二という男。
現職警察官の兄、亮一がその失踪に関わっていると
疑われた。
だが、結局、失踪との結びつきを示す証拠を
見つけられず、捜査は終了していた…。