丈武琉さんの「セオイ」を読む。
「セオイ」、これは謎の伝承の技なのだという。
他人の人格に一時的に入り込み、その人生を修正するという、
って、この解釈でいいのか?
その技を使う鏡山零ニと、助手の美優が物語を引っ張る。
「あなたの人生背負います」という広告にひかれ、
何人もが鏡山のもとを訪れ、そして救われている。
だが、ある日、作家の事故死に不審なものを感じた
刑事に目を付けられることに…。
そのころ、街では、殺害後、その死体に処理を施し、
如来のような格好で置かれるという殺人事件が連続で起こっていた。
鏡山の過去の因縁と、連続殺人がリンクしていく…。
オカルトめいたストーリー展開の中で、奇妙な気配も漂い、
たまに訪れるヒリヒリ感に誘われて、読んでしまった。
この結末は、次があるのか?