唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

相変わらず、タフで、したたかで…、水原姐さん、ついていきます!大沢在昌さんの「魔女の盟約」を読む。

 

魔女の盟約 (文春文庫)

魔女の盟約 (文春文庫)

 

 

 

「魔女シリーズ」の二作目。

 

この作家さんの作品には、女性が主人公となり、

活躍する物語は多い。

タフで戦闘能力の高い刑事だったり、スパイだったり…。

 

この魔女シリーズの水原は、ダーティーである。

ではあるが、幼いころから「地獄」に放り込まれ、

そこから、自分の力だけで這い上がり、

そして、今もなお、戦い続ける、

この作家さんの作品の中で、最も、タフで、したたかで、

まっすぐな女だ。惚れ惚れしてしまう。

 

過去を清算したと思った前作。

だが、それには裏があり…。

 

警察やヤクザに追われながら、

韓国、中国と飛び回る。

その中で、夫と息子を殺されたという、

上海の女警官、白理と出会い、彼女の復讐に手を貸すことに…。

 

いつものことながら、韓国、中国の闇社会にまつわる

情報はハンパない。

これだけ見ても、読み応え十分。

 

そして、仲間である、星川、木崎が相変わらず、魅力たっぷり。

 

この二人との絡みを、もっと見たかった…。