唯一ノ趣味ガ読書デス

ハードボイルドや刑事モノばっかりですが、読んだ本をご紹介。

あの名作「アブデカ」の二人もビックリの…、最凶コンビの登場。大沢在昌さんの「らんぼう」を読む。

 

らんぼう 新装版 (角川文庫)

らんぼう 新装版 (角川文庫)

  • 作者:大沢 在昌
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/03/25
  • メディア: 文庫
 

 

 

まあ、何の説明も、理屈もいらない。

ただ、楽しんで、面白かったぁ~、とページを閉じるだけでいい。

 

かなり前に読んだものだが、

今回再読。何度読んでも面白い。

 

巨漢の刑事、ウラこと大浦と、小柄だが空手の達人、

イケこと赤池のコンビが、ヤクザや犯罪者を完膚なきまでに

叩きのめす、痛快刑事モノ。

十一編の連作短編が収められている。

 

もう、それ以上でも以下でもない、ってところが楽しい。

 

二人ともがキレやすく、とんでもなく強いときてる。

もう、向かう所敵なし、なのだ。

 

もちろん、ヤクザからも、そして署員からも恐れられているところもいい。

 

どうしようもなさがプンプンにおってくるが、

この二人、決して「クズ」ではない。

 

どちらも憎めない性格で、愛されキャラだって言っても

いいかもしれない。

 

大立ち回りした後に、誰かが救われていることだってある。

 

まだまだ、この二人に会いたいのだが、続編はないのでしょうか。