あの名作「アブデカ」の二人もビックリの…、最凶コンビの登場。大沢在昌さんの「らんぼう」を読む。
まあ、何の説明も、理屈もいらない。
ただ、楽しんで、面白かったぁ~、とページを閉じるだけでいい。
かなり前に読んだものだが、
今回再読。何度読んでも面白い。
巨漢の刑事、ウラこと大浦と、小柄だが空手の達人、
イケこと赤池のコンビが、ヤクザや犯罪者を完膚なきまでに
叩きのめす、痛快刑事モノ。
十一編の連作短編が収められている。
もう、それ以上でも以下でもない、ってところが楽しい。
二人ともがキレやすく、とんでもなく強いときてる。
もう、向かう所敵なし、なのだ。
もちろん、ヤクザからも、そして署員からも恐れられているところもいい。
どうしようもなさがプンプンにおってくるが、
この二人、決して「クズ」ではない。
どちらも憎めない性格で、愛されキャラだって言っても
いいかもしれない。
大立ち回りした後に、誰かが救われていることだってある。
まだまだ、この二人に会いたいのだが、続編はないのでしょうか。