ネットフリマで夢が売られているとしたら…。夢探偵シリーズ、三作目。内藤了さんの「夢探偵フロイト 邪神が売る殺意」を読む。
「夢探偵フロイト」シリーズの三作目。
フロイト、ペコ、ヲタ森のチームにも、そろそろ
変化が現れるのだろうか。
就活に苦戦していたペコが、ついに就職へ…。
この作家さんの作品では、女性が主人公のシリーズは多い。
結構、みんな、鼻っ柱が強くって、肝が据わっていて、
でも、愛すべきキャラだ。
その中で、このシリーズのペコだけは、
どうも、フニャフニャとしている。
学生生活をぼーっと送り、単位を落としそうになって焦り、
就活も崖っぷちギリギリで始め、
自分が何をやりたいか、何にむいているのか、
卒業を目前にしても分かっていない…。
ま、等身大の女子大生が描かれているといえばそうなのだが。
このシリーズでは、見るべきところは、
三人のチームとしての魅力なのだろうから、
ペコがフニャフニャでも、別にいいか。
ネットフリマで夢が売られているという情報が入る。
興味をひかれた三人は、フロイトが凶夢を、
ペコが吉夢を買ってみる。
だが、ペコに間違って届いたのは凶夢の方だった。
その夜、彼女が見た夢は…。