物語は、いよいよ最終段階へ…、棟梁の身に何か?内藤了さんの「蠱峯神(やねがみ) よろず建物因縁帳」を読む。
「よろず建物因縁帳」シリーズも九冊目。
穏温羅流の因縁が浮かび上がり、いよいよ佳境に入る。
このシリーズを読み始めた当初は、主人公である春菜に全く共感できず、
リタイアしそうだったのが、仙龍を「死なせはしない」という
覚悟に胸が熱くなる。
いい女になったものだ…。
後半部分の思わせぶりは…、
棟梁の身に何かが起こるのだろうか。
レギュラー陣は誰もが、魅力いっぱいで、もう、
他人のような気がしないものだから、
最後まで、誰一人、いなくならないように願うばかりである。